インテリアコーディネーターのブログ

大好きなインテリアに囲まれた日々のこと。新築色決めの仕方。お部屋に合うカーテン・照明・家具・小物の選び方の秘訣綴っていきます。

【IC】ハウスメーカーのインテリアコーディネーターへの道のり

私がインテリアに興味を持ち始めたのはずっと小さい頃から。

インテリアが好きな母の影響もあったと思います。

 

同じカテゴリーの物を買うならおしゃれなものを。

自分の好きなものを選んでそれに囲まれて暮らせたらなんて素敵なのだろう。

そんな風に過ごしていました。

 

ただ職業にしようとは全然思っていなかった。

 

のになぜ。。。笑

 

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大学生4年生。

就職活動に必死になっていました。

いろいろ過ごしていく中で、人の役に立ちたい。という漠然とした思いが私の中にありました。

どんな人の役に立つのかを考えたとき、

結婚する人の特別な日をスペシャルにするための役に立ちたいと考える様になりました。

 

その思いが通じて就職した先は、ハウスウェディングの結婚式場。

 

今でこそハウスウェディングは主流になりましたが、当時はかけだしの頃。

式場も新しく、手探り状態で業務は激務。一年で転職を決意しました。

 

しかし学ぶ事は多くそこにいさせて頂くなかで、

やはり結婚式という一生に一度のひとときを過ごす空間は、きらびやかで雅。

日常からかけ離れた非日常の空間として完璧で素晴らしくおしゃれなのです。

 

そんな空間で過ごさせて頂く事によって、空間造りの大切さを実感し

インテリアコーディネーターになりたいという思いが強くなった気がします。

 

しかし、建築の大学を出た訳ではない。。。

どうしよう。

 

しかし、道は開くのです。

というかずっと開いていたのかもしれません。

 

実家が建築会社ということもあり跡を継ぐのが荷が重すぎて建築の事からずっとさけてきたのにも関わらず、

運命というのは不思議なもので、

なる様になる時に、必ずその扉が開くのですね。

 

そんな私は実家の工務店にお世話になる事を決意するのです。

 

でも実家だからといって現状に甘えるのではなく、一生懸命やろうと決めました。

 

しかしなんせ初めての世界。

出会う物事すべてのことがチンプンカンプン。

飛び交う言葉も聞いた事が無い言葉。

毎日が分からない事だらけ。

途方に暮れました。

 

ある日。インテリアコーディネーターのスクールに通う事を決め、

仕事をしながら週に一回仕事が終わってから時間を作り通いました。

 

そんなころ、業者さんに新しく女性の営業マンになられたばかりの方に出会い、

その方のパワフルで前向きな営業スタイルに元気と勇気をもらい、励まされながら私も頑張らなきゃという気持ちにさせてもらいました。

 

そうこうするうちに、

同じ会社の現場監督さんに現場に同行させて頂ける様になりました。

 

現場は怖い。自分の立ち入る場所ではないと思い勝手な先入観のあった現場。

でもそれはただの私の思い込みでした。

 

仕事に対する熱意のある優しい職人さんとのコミュニケーション。

家が出来るまでの行程。お客様のと関わり。業者さんとの関わり。

いろんな事に刺激を受け、建築という業界にどんどん惹かれていくのです。

 

建築。現場が大好きになりました。

そして、お客様ともっと関わりたい。

お客様の意図とする事をキャッチして、私なりの表現をしていきたい。

どんどんその思いが強くなりました。

 

女性ならではの目線での会話での打合せ。

職人さんとのコミュニケーションや交渉。

専門用語や専門知識が飛び交う中、始め私が何もかも分からなかった様に、

きっと初めて家を建てるお客様は同じ様にもっと分からないのではないか。

そんな風に感じた時、私の役割を見つけました。

お客様に分かる様に分かりやすく説明し、お客様の思いやイメージを形にしやすくなるお手伝いが出来るのではないか。

お客様と作り手の架け橋になる。

信頼関係を構築しコミュニケーションを密にとることで、ご要望をいち早くキャッチできるようになり、分かち合う事でお客様の思うよりよい建物に近づける事が出来るのではないか。

そんな役に立ちたいと思いました。

 

またまた、時が経ち、ひょんな事から現場をまかして頂ける事になりました。

当時お世話になっていた元請け会社の現場監督さんから、

「現場やってみないか?」と言って頂きました。

 

同行させてもらって、いろんな現場に足を運びいろいろ見たり学ばせて頂いたけれど、

実際に管理したことのない私に出来るのだろうか。

 

不安がよぎる気持ちと成長のためにやってみたいという気持ち。

現場も出来るインテリアコーディネーターになれたら将来強いのではないか。

 

いろんな思いと気持ちを持ち合わせる中、その場は考えます。と伝え帰宅。

 

しかし、私の手は勝手に動きだしていたのです。

 

その夜、家に帰ってきた私は、

元請けの監督さんに「現場監督やらせてください」とメールを送っていました。

 

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

きっと潜在意識の中で、私は現場がやりたかったのだと確信しました。

 

大切なお客様のお家を扱わせて頂くので迷惑をかけてはいけない。

真剣に心を決めてやらなければと、気持ちを奮い立たせていました。

自分の今ある最大限の力を生かし、一生懸命させて頂く事だけ考えてやろうと思いました。

 

すぐに返信がきて

「現場監督やらせてください。の言葉に感動しました。頑張ってください。応援します。」と頂いたのです。

 

私にこのチャレンジの機会を作ってくださるにあたり、元請けの現場監督さんも不安もあったと思いますが、それでも信じてやらせて頂く機会を作ってくださった事に今でも本当に感謝しています。私の幅を広げてくださり有り難うございました。

 

そんなこんなで

あれよあれよという間に、

そう。私が現場監督をさせて頂ける事になったのです。

 

もう引き返せない。どきどきハラハラしながら、現場監督人生がスタートしたのです。

 

最初は?な顔をしていた職人さんたちも、こちらの強い思いと意気込みを話せば話すほど力になってくださり、サポートしてくださり、親切に教えてくださいました。

お客様にも恵まれました。

 

人の温かさにふれながら、悔しくて辛い思いもあったけれど、

自分にとっての挑戦だと言い聞かせて毎日頑張りました。

だけど、私には楽しく思える事の方が多く、 毎日がとても充実していて楽しかったように感じます。

 

その結果、沢山の人に支えられ一つの現場を自分で管理できる様になり、監督として元請けさん、職人さんやお客様に認めて頂ける様になりました。

 

お客様にも満足して頂ける家造りが一緒に出来る様になり、

私はもっともっと建築が大好きになりました。

 

その頃の私は筋肉ムキムキ。

なりふり構わず、全てがお勉強になる。そう思って、全ての物事からお勉強させていただくという気持ちで取り組んでいました。

なので材料も職人さんと同じ様に運んだりしていたので本当に毎日が体力勝負なところもありました。

楽しくて仕方がなかった反面、

正直体力的にきつくなり始め、肉体的に限界を感じ、現場監督を3年ほど経験させて頂き、私はついにインテリアコーディネーターの道に踏み込み始めるのです。

 

しかし、インテリアコーディネーターの試験を受けるもなかなか一発では合格しない。

道のりは長い。試験を受け始めて数年が経ったころいい加減合格しないと思い、

勉強に集中するためと、さらに視野を広げるために実家の工務店を離れました。

次にお世話になったのは、住宅を扱いながら輸入家具や雑貨も展開させている会社のインテリアショップ。

 

今まで家を造る構造としての空間造りのインテリアを学び経験していた流れから、

今度は小物や雑貨、家具や植物を使ったインテリアのつくり方のお勉強を始めました。

 

両方の仕事をした事は、インテリアコーディネーターの試験にも役に立ち、

やっとのことで一次試験の学科に合格する事ができました。

 

ただ、神様は私にもう少し勉強をさせたかったのでしょうか。

二次試験の論文とパースは再チャレンジする事となったのです。

 

二次試験一回目。

論文もパースも得意。絶対に合格すると思って挑んだパースと論文に不合格通知が届きました。

なんで。なんで。なんで。

その思いが押さえきれず、

インテリア産業協会に電話しました。

普通は理由を教えて頂けないと通知結果に書いてあったのですが、なぜかその時は丁寧に教えて頂くことができました。

そうしたら、あと1つでもミスしていなかったらの所で落ちている。。。

ということが分かりました。

しかもケアレスミス。採点する人によっては合格にしてもらえた所ではと思う様な所。。。

インテリア産業協会の方にも、

もうコーディネーターとしての実力はあるので、あきらめずに頑張ってください。

本当に惜しい所です。

とのコメントを頂きました。

だったら合格にしてよ。と思いましたが、やはりこれはお計らいですね。。。

 

もう一年私には勉強が必要だった。

力を蓄える時間が必要だったのだと思います。

 

何を言ってももう結果は出てしまっている。

これをバネに頑張るしか無い。そう言い聞かせてまた一年頑張る事にしました。

 *インテリア産業協会の方、あの時、教えていただけて本当に感謝しています。頑張る力になれたので聞けてよかったです。

 

そんなこんなで、インテリアショップで働いているときに、インテリアスクールの繋がりからハウスメーカーでインテリアコーディネーターを募集しているからぜひやってみないかとお声がけを頂きました。

 

何と素敵なお話でしょう。

ずっとインテリアコーディネーターとして働きたかった私にもってっこいのありがたいお話。

即答で「やります」と返答。

 

会社の試験を受ける事になり3人のライバルがいた様なのですが、

書類審査、自分の作品。他にも3回の面接を合格して晴れてインテリアコーディネーターとして働ける事となりました。

 

そしてその年、インテリアコーディネーターの試験にも合格するのです。

 

今思うことはやっぱり、全ては必要な経験だったなぁと。

苦労してめちゃくちゃ勉強と実務を必死に頑張って、時間をかけて取った資格だから絶対に大事にしますよね。

 

頑張った分自信がつきました。

 

怖いことは何もなく、ハウスメーカーのインテリアコーディネーターとして普通に働ける実力が、気づかない間に付いていました。

 

その会社で働かせて頂いて今年で7年目になります。

沢山物件を担当させて頂いて、いろんな出会いもあり、毎日が新しい学びと発見の連続です。

通算1,000件は担当させて頂いたでしょうか。

 

経験をどんどん積んでいく間に二級建築士に合格する事も出来ました。

 

ご縁とチャンスに恵まれていた経緯。

私にしかない道の進み方。

本当に感謝しかありません。

 

今振り返れば、あっという間で全てが学びで意味のあった事なのだと思えますが、

その最中にいた頃は本当にどうなっていくのか不安もあったし色々な思いをしました。

 

ただ、未来を信じて突き進んで頑張った。

それが、夢を実現させられたのだと今確信を持って言えます。

 

インテリアコーディネーターは狭き門と言われていますが、自分を信じて頑張る事。

今の自分にも言えますが、本当に夢はあきらめないで突き進んでいきたいものです。

 

全てのことを踏まえて、

私は建築もインテリアコーディネーターという仕事も大好きです。

私のこの経験を活かして、

どんどんご縁のある方のお役に立てられたらと思う気持ちでいっぱいです。

一緒に素敵な空間。家を造っていきましょう。

お力になれる日を楽しみにしています。

 

長い文章読んで頂いて有り難うございました。

 

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